やけに猫撫で声のそれは、興奮を押し殺しているように聞こえた。
まるで、長い間泳がせていた獲物をようやく捕らえる瞬間が来たかのような。
「ほう、妙案があるのなら言ってみるがいい」
「第二皇子という身分は重いものです。かといって市井に下れというのは酷でしょう。であれば、ジークハルトに新しく貴族の身分を与えてはいかがですか?」
ジークハルトはなにも言わない。
言葉の端々から滲む悪意と、皇妃の発言の意味を理解していないはずがなかった。
(皇族から貴族に、落とされる)
まるで、長い間泳がせていた獲物をようやく捕らえる瞬間が来たかのような。
「ほう、妙案があるのなら言ってみるがいい」
「第二皇子という身分は重いものです。かといって市井に下れというのは酷でしょう。であれば、ジークハルトに新しく貴族の身分を与えてはいかがですか?」
ジークハルトはなにも言わない。
言葉の端々から滲む悪意と、皇妃の発言の意味を理解していないはずがなかった。
(皇族から貴族に、落とされる)

