「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「では、彼女との婚約を認めていただけますか」

 ジークハルトのよそよそしい声を寂しい気持ちで聞きながら、エレオノールはすました顔でリュースをあやす。

「認めないはずがないでしょう? 身寄りのない村娘を見初めるなんて、これこそ真実の愛だと思いませんこと?」

 話を振られた皇帝は無表情でうなずいた。

「国民の覚えもいいだろう。特に異論はない」

「ありがとうございます、陛下」

 深々と頭を下げたジークハルトに合わせて真似をするも、エレオノールは今の発言にちりちりした不快感を覚えていた。

(嫌みにしか聞こえなかったのは気のせいじゃない……はず)