「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 だからテレーは、幼いエレオノールが大人顔負けの回復魔法を披露した時に寂しそうな顔をした。

『自分のために使わなければならない癒やしの力ほど、悲しいものはないよ』

 そう言ってテレーはエレオノールを抱き締め、頭を撫でて続けたのだ。

『いつか自分ではなく、他人のために使いなさい』

 それをきっかけに、エレオノールはテレーからありとあらゆる癒やしの技術を学ぶようになった。

(薬草の知識、調合方法、正しい扱い方。……問題はそれがエルフの知識だったってこと)

 飽くなき欲望を持ち、自然を汚す人間たちをエルフは嫌っている。