「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 しばらくエレオノールのしたいようにさせていたジークハルトだったが、むずがゆい感触に耐えられず、細い指に自身の指を絡めて動きを押さえ込んだ。

「……今までは死んでもいいと思っていた。生きる目的も意味もなかったからな。だからシュルーシュカにも『独りにしない』と言ったのだと思う。あいつとの約束で無理矢理自分をこの世に繋ぎ留めていたんだろう」

 もちろん自分のためだけにその言葉をかけたわけではないと、エレオノールにはわかっていた。

 先代の竜騎士を失って孤独に泣くドラゴンを放っておけない優しさを見抜いたから、自尊心の塊のようなシュルーシュカもジークハルトの騎乗を許したのだ。