「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「田舎育ちなので、神殿で扱うようなものとは違うのだと思います」

「独学だと?」

「はい。育て親から学んだ部分もありますが……」

 ここまでエレオノールは男に嘘をついていなかった。

 ただ、言っていないことが多すぎるだけだ。

 まず、エレオノールはもともと回復魔法を得意としていた。

 しかしそうなるに至ったのは、自分を疎む両親や、その姿を見て蔑む使用人に嫌がらせや度を超えた躾を受け、自分で自分を癒やすしかなかったためである。

 魔法は使えば使うほど馴染み、やがて息をするように扱うことができると言われている。