「あなただってそうです。テレーの言っていた『素敵なもの』を教えてくれました」
「今の時点でそう思っているなら、これからが楽しみだな」
再び甘い空気を漂わせたて見つめ合うふたりの距離が縮まる。
そこにまた、シュルーシュカのひと声が響いた。
『それ以上近づいたらどうなるか知らないわよ』
「嫉妬か? お前だってつがいを見つければいいだろう。俺に当たるな」
『嫉妬! 私がそんなくだらないことをすると思っているの? それはあなたたち人間のような欠けた生き物が私たちに抱く感情よ』
どうやら心底憤慨したようで、シュルーシュカの赤い瞳が物騒な光を帯びる。

