「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 妙な気の使い方を見せたシュルーシュカのせいで、人間ふたりの浮ついた気持ちが一気に落ち着いた。

 ぱっと離れ、お互いの顔を直視できず不自然に目を逸らす姿を、シュルーシュカが目を細めて見守る。

「……悪い。盛り上がりすぎた」

「いえ、あの、私も……」

 抱き締められている間は恥ずかしくて、すぐに離してほしいとすら思ったのに、今はまたジークハルトのぬくもりを感じたくなっている。

 自分がそう考えていることにも恥ずかしさを覚え、エレオノールは耳まで赤くしながらうつむいた。

「……エル」

 一向に顔を上げようとしないエレオノールに向かって、ジークハルトが呼びかける。