「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 喜ぶなというほうが難しいに決まっている。

 だからジークハルトはエレオノールへのキスをやめなかった。

 慣れない感触を恥ずかしがって逃げようとするたび、しっかりと抱き締めてまた口づけをする。

 そのせいでエレオノールがすっかり腰砕けになっていると、ふたりの頭の中に声が響いた。

『私がいること、忘れてないでしょうね?』

 視線が同時に向いた先は、その巨躯からは考えられないほど気配を殺していたシュルーシュカだ。

 漆黒のドラゴンは長い尾の先でリュースの相手をしながら、あきれたように喉を鳴らす。

『子どもに見せるには刺激が強すぎるわよ。続きは巣でやりなさい』