「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「本当に……?」

 右手で自分の口もとを押さえたエレオノールが震える声で言った。

「だって私……だめだと思ったんです。あなたを好きになっても、住む世界が違うから……」

「住む世界が違ったら、こうして触れられないだろう」

 ジークハルトは立ち上がると、今度は先ほどよりずっと優しくエレオノールを抱き締めた。

 そしてバラ色に染まったやわらかな頬に片手を添え、上を向くように導く。

「大事な話だから、きちんと準備をして言うつもりだった。だから待っていろと言ったのに、逃げるやつがあるか」

「こんな話をされるなんて思わなかったんです」