「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 本当の理由を隠してつらつら言い訳しようとしたエレオノールの声が途切れた。

 ドラゴンにも劣らない傲慢な言い分だが、ジークハルトの言葉は正しい。

「違います。私はあなたがいなくても生きられるんです。今までそうだったように」

(違わないわ。だって今、また会えてこんなにうれしい……)

 エレオノールは自分を捕らえる腕から逃れようとした。

 広い胸に手のひらを当ててぐっと押すも、ジークハルトの腕は緩まない。

「俺は」

 言いかけたジークハルトが、すがるようにエレオノールの肩口に顔を埋める。

「俺はお前がいないと、生きられない」

「な、に……」