しかしエレオノールには追いかける余裕がなかった。
もう逃がすまいとジークハルトがきつく抱き締めているせいだ。
「だって私が城を出たのは二日前なんですよ。なのに、どうやって」
「シュルーシュカの速さを舐めるな」
それが聞こえていたのか、ここまでジークハルトを運んだシュルーシュカがふんと鼻を鳴らす。
「今度はお前が答える番だ。なぜ待っていろと言ったのに城を離れた?」
「もうあそこにはいられないからです。リュースを竜騎士のドラゴンにするわけにはいきません。私があなたから逃げるつもりだったことを忘れ――」
「お前には俺が必要だと思っていたが、違うのか?」
もう逃がすまいとジークハルトがきつく抱き締めているせいだ。
「だって私が城を出たのは二日前なんですよ。なのに、どうやって」
「シュルーシュカの速さを舐めるな」
それが聞こえていたのか、ここまでジークハルトを運んだシュルーシュカがふんと鼻を鳴らす。
「今度はお前が答える番だ。なぜ待っていろと言ったのに城を離れた?」
「もうあそこにはいられないからです。リュースを竜騎士のドラゴンにするわけにはいきません。私があなたから逃げるつもりだったことを忘れ――」
「お前には俺が必要だと思っていたが、違うのか?」

