「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 思わずリュースを抱きかかえて目を閉じたエレオノールだったが、次の瞬間、勢いよく抱き締められた。

「待っていろと言っただろう!」

 咎める声はジークハルトのものだ。

 信じられない思いで顔を上げたエレオノールを、紫の瞳が捉える。

「どうしてこんな場所にいるんだ。また魔物に襲われたらどうする?」

「どうして、はこちらの台詞です。どうしてあなたがここに……」

「お前を追ってきたに決まっている」

 そう言ったジークハルトの背後にシュルーシュカが降り立った。

 エレオノールの腕から抜け出したリュースが、甘えた声を上げて黒いドラゴンに駆け寄る。