「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 男はエレオノールの素直な返答に虚を突かれたようだった。

 紫の瞳に微かな動揺を浮かべ、視線を避けるように地面に伏せる。

「お前の翠玉のような瞳も……」

 言いかけた男が、はっとしたように再びエレオノールに視線を戻した。

「どうかしましたか?」

「……いや。俺よりもお前のほうがよほど美しいと思っただけだ」

 男からすれば単なる褒め言葉だったのだろうが、他人と接する機会が極端に少なく、テレーからしか褒められたことのないエレオノールには効果てきめんだった。

「ありがとう、ございます」

 お礼を言ったのに声がひっくり返ってしまい、エレオノールはますます恥ずかしくなって赤くなった。