「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 リュースが小さく鳴いてエレオノールの膝に顎をのせた。

 その頭を撫でてやりながら、誰に聞かせるでもなくつぶやく。

「……こんな気持ちを知るくらいなら、最初から出会いたくなかったな」

 そう言いながらも、エレオノールは微笑していた。

(でも、知れてよかった。テレーの言葉の意味を理解できたから)

 ただ生きていただけの頃と違い、一年にも満たない日々はエレオノールに多くを与えてくれた。

 素敵なものでいっぱいになった分、今は胸にぽっかりと穴が開いた気になっている。

「……みゃあ」

 顔を上げたリュースがまた鳴いた。