「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「みゃあっ、みゃあー」

「あなたも覚えているの? 何度も卵の時に連れてきてあげたのよ」

「あみゃあ」

 今は草が生い茂るばかりで花のない場所に、リュースがごろんとお腹を見せてひっくり返る。

「そうそう、そうやってお花の中に置いたの」

「みゅう」

 リュースが手足をばたつかせると、青臭い香りが漂う。

「……もうここへは来られないから、めいっぱい楽しんで」

 エレオノールも懐かしい光景を目に焼き付けるべくその場に腰を下ろした。

(最初は素敵な人だと思った)

 魔物に襲われたエレオノールを颯爽と助けてくれたのがジークハルトだ。