「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 とろりとした粘度の高い液体が傷に触れると、言葉通りしみたのか男が顔をしかめる。

「くっ……」

「すぐ終わりますから」

 そう言ってエレオノールは別の小瓶の中身を同じように男の傷にかけた。

 それは先ほどと違い濃い緑色で、水のようにさらさらしている。しかし小瓶から外へこぼれ出た瞬間、むっとするような薬草の臭いが漂った。

(これで応急処置は終わり。あとは……)

 エレオノールは患部に触れるか触れないかの位置に手を置くと、自分の中にある魔力の流れを集中させた。

 ぽうっとやわらかな金色の光が手のひらから漏れ出て、男の傷を包み込む。

「回復魔法……?」