「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 リヨン王国の流行は首まで詰めた肌の露出が少ないドレスなのか、多くの女性が似たものを身につけていた。

 パートナーがいる者もいれば、近くにそれらしい人物が見つからない相手もいる。

 妙にぎらついた眼差しを送る人々もおり、そんな女性たちは特に熱心にジークハルトを見つめていた。

(こういう場に来たのは、初めてじゃない気がする)

 華やかな場なのにどこか窮屈で、息が詰まるような息苦しさを覚える。

 さざめく笑い声や話し声も雑音にしか聞こえず、鼓膜を引っかかれている気になった。

(でも、ここは私が生きる場所じゃない)