「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 今はその痛みに顔をしかめるわけにもいかず、頬を引きつらせて笑みを作っておく。

「そろそろ紹介される頃だろう。勉強の成果を見せてもらおうか」

「緊張するようなことを言わないでください……っ」

 ジークハルトが言ったように、それからいくばくも経たないうちにふたりはベルグ帝国の第二皇子とそのパートナーとして紹介を受けた。

 広間の中央にて、エレオノールたちだけでなく他国の王族やリヨン王国の重鎮たちも紹介される。

 次々と連ねられる名前を聞いていたエレオノールは、途中から顔と名前を一致させるのを諦めた。

 代わりに、広間を埋め尽くさんばかりのきらびやかな招待客たちに目を向ける。