「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 気を許してくれていると喜んでいいのかどうか、エレオノールにはわからない。

 ただ、ジークハルトは気を遣わない会話を楽しんでいた。

(そうはいっても、皇子様なんだからいずれは結婚だってしなくちゃいけないのに)

 エレオノールは、自分の瞳と同じ色をしたペンダントにそっと触れる。

 この宝飾品もジークハルトが用意したものだ。

 ここにリュースがいれば、きっとかじって遊んでいたに違いない。

(……好きな人がいるのに、ほかの人と結婚しなきゃならないってどんな気持ちなんだろう)

 ジークハルトの想い人について考えるたび、エレオノールの胸は嫌な痛みを訴えた。