「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「今のお前ならどんな粗相をしたとしても、笑いかけるだけで許されるはずだ」

「じゃあ笑っておきます。やらかした時に一番怒りそうなのはジークハルトさんですから」

 緊張をやわらげるために冗談を返すも、ジークハルトはやんわりと首を横に振る。

「ジーク、だ」

 愛称で呼ぶよう促されたエレオノールは困った表情になる。

「あなたの相手を務めただけでなく、愛称で呼んだと知れたら、将来のお相手が見つからなくなってしまいますよ」

「別にいい。俺が妃を見つけなければ、皇妃も義兄も喜ぶだろうな」

 過去を明かして以来、ジークハルトは自身の抱える闇を隠さなくなった。