「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 水の妖精と称したように、ドレスは淡い水色だ。

 裾に向かうにつれ朝焼けを思わせる薄紫が広がり、ジークハルトと並ぶと間に割り込む隙もないほど完璧な対になっている。

「そうしていると別人のようだ。お前を誘って正解だった」

「ありがとうございます。でも、見た目だけですよ。まだお作法は頭に入れきれていないので……」

 この日を迎えるギリギリまで、仕事の合間を縫って作法の勉強に勤しんだ。

 さらに上流階級特有の言葉遊びや会話のために、図書室で本を読み漁っては限界まで脳を酷使している。

 ジークハルトが用意した教師はエレオノールを褒めたが、本人はまだまだだと思っていた。