「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 足もとを見ると、気味の悪いぬめぬめしたものが左足に絡みついたままだった。

先ほどと違うのは、それが途中で断ち切られて地面に転がっているということだ。

鋭利な刃で切り裂かれたそれは生々しいピンク色で、周囲に立ち込めた腐敗臭とあいまってエレオノールの胃に不快感を呼び起こした。

一気に込み上げた嘔吐感をなんとか堪えると、いつの間にか辺りが静かになっている。

「さっきの人は……」

 いったいどこへ、と思ったエレオノールが震える足で立ち上がると、絶命したバトラコスのそばに膝をつく男の姿が見えた。

「だ……大丈夫ですか」

 転びそうになりながら駆け寄ると、男の顔色がひどく悪い。