「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「たとえこの世にいなくても、彼女でないなら意味がない」

『あなたの心と身体を救ってくれた特別な人だものね』

 毒に苦しんでいた幼いジークハルトを救った少女は、ずっと疎んでいた瞳をきれいだと言って笑った。

 どれほど救われたかわからないのに、ジークハルトは礼も言えないまま彼女を失ったのだ。

 十三年も前の想いを一生抱いて生きていくと決めたのに、シュルーシュカの返答はひどく適当だった。

『後悔する前につがいにしておきなさいよ』

 それきり、シュルーシュカは念話を打ち切って極上の藁の上で丸くなる。