「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「だったら俺にどうしろというんだ。人間の事情などわかりもしないくせに」

『あら。あなたのことならわかるわよ』

 シュルーシュカは体躯に比べて細い尾をしなやかに揺らして言う。

『つがいにしたいならそう言えばいいじゃない』

 竜舎の壁にもたれ、腕を組んでいたジークハルトが思わずといった様子で顔を上げた。

「お前、なにを……」

 明らかに動揺したジークハルトを見て、シュルーシュカがくくくと喉を鳴らす。

『私も好きよ。おもしろい人間だもの。好奇心を刺激されるわ』

「……勝手に刺激されていろ。俺までそうだと思うな」