「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 部屋を出ていくジークハルトの背を見送り、エレオノールはあくびをしたリュースに視線を落とした。

(パーティーにはラフィエット家の人々も来るんだろうか。……いたとしても、今の私を見たところで娘だとはわからなそうだけど)

 少しでも顔を合わせる可能性があるなら、リヨンには帰りたくない。

 だが、以前ほどかつての故郷に対して複雑な気持ちを感じなかった。

(一緒に行くのがジークハルトさんでよかったのかもしれない。ほかの人だったら、きっと最後まで断っていたと思う)

 気心知れた相手にいてほしいと思ったのは、ジークハルトだけではない。