「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 ベルグ帝国の第二皇子が特定の女性を連れずにパーティーに出たとなれば、リヨン王国の貴族たちは目の色を変える。

 もしかしたら自分の娘が皇子の妻として選ばれるかもしれない。

 そう判断された場合、リヨンに滞在するジークハルトにどれほど望まない面倒が発生するかは考えるまでもなかった。

「この容姿を褒めてくださったのはうれしいですが、私よりもっと美しい方なら帝国にいくらでもいらっしゃるのでは……?」

「どれほど美しくても、頼みやすいのはお前だけだ。俺にもリヨン王国で気を抜ける時間が必要だと思わないか?」

 軽口交じりに言われてエレオノールの胸が少し熱くなる。