子竜はまだ抱っこされたかったようで、床をうろうろ歩き回ってから不満げにひと言鳴く。
「俺はリヨン王国へ向かう。同行してくれないか?」
「私が……ですか?」
好意的な反応をできなかったのは、場所が場所だからである。
そこはラフィエット伯爵家の長女だったエレオノールが捨てられた場所であり、ラスとして生きるエレオノールが捨てた場所だ。
「パーティーに参加するならば、相手が必要になる。だが、あいにく俺にはそういった女性がいない。お前ならば見目もいいし、第二皇子の相手に不足はないだろう」
「俺はリヨン王国へ向かう。同行してくれないか?」
「私が……ですか?」
好意的な反応をできなかったのは、場所が場所だからである。
そこはラフィエット伯爵家の長女だったエレオノールが捨てられた場所であり、ラスとして生きるエレオノールが捨てた場所だ。
「パーティーに参加するならば、相手が必要になる。だが、あいにく俺にはそういった女性がいない。お前ならば見目もいいし、第二皇子の相手に不足はないだろう」

