「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「ああ。今までは理由をつけて断っていたようだが、さすがにこれ以上は問題になりそうだと判断したらしい。俺に第二皇子としての職務を全うするよう通達があった」

「……第二皇子として扱ってくれない人たちが、ですか」

「誰に聞かれるとも限らない。口は慎め」

 思わず胸の内の憤りを口にしたエレオノールを、ジークハルトが軽く咎める。

 しかしその言葉に重みはなく、形式的に指摘しただけに感じた。

(この人は私よりよほどひどい環境で生き抜いてきたんだ)

 エレオノールは目を伏せ、小さく息を吐く。

「話を本題に戻そう」

 ジークハルトはそう言ってリュースを足もとに下ろした。