「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 扉を開けた瞬間、誰がやってきたのかわかったリュースに飛びつかれたジークハルトは、エレオノールと違って上手にその身体を抱き留めた。

「おはようございます。こんな早い時間にどうかなさったのですか?」

「面倒な連絡があってな」

 苦い表情でジークハルトが一通の手紙を見せる。

 上等な紙に繊細な意匠が施されたそれは、単なる連絡用に使うものではない。

 しかも、ご丁寧にベルグ帝国の紋章が描かれていた。

「それはもしかして皇帝陛下からの……?」

「そうだ」

 エレオノールは表情を取り繕うのも忘れて顔をしかめた。