「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 どれほどおいしいお菓子だったとしても、今日のように幸せな気分にはなれそうにない。

 口の中に残っていた甘さもとうに失せ、エレオノールは鉛を呑み込んだ気分を味わっていた。



 翌日、よく眠れずに目を覚ましたエレオノールのもとに、朝早くからジークハルトがやってきた。

 メイド長による嫌がらせ行為が発覚してからというもの、ジークハルトは自ら足を運ぶことが多くなった。

 彼がどれだけ忙しいかを知っているエレオノールからすると、いくら問題を未然に防げなかった罪悪感があるとはいえ、自分のために貴重な時間を使われるのはどうにも落ち着かない。

「みゃーうっ」