「母を王宮に売り渡した後、どこへともなく消えたそうだ。だから俺に身内と呼べる存在はいない。血が繋がっているという点で言えば現皇帝陛下がそれにあたるが、今まで父だと思ったことはないな」
神秘的な紫の瞳は美しく、『忌まわしい血族の証』と言われてもそうだとは思えない。
しかしエレオノールはジークハルトも自身の瞳の色を疎んでいると感じた。
「下手に第二皇子になどなったせいで、第一皇子の地位を脅かす存在だと何度も殺されそうになった。先ほどお前が見た傷もそのうちのひとつだ。毒を飲まされたことも一度や二度ではない」
神秘的な紫の瞳は美しく、『忌まわしい血族の証』と言われてもそうだとは思えない。
しかしエレオノールはジークハルトも自身の瞳の色を疎んでいると感じた。
「下手に第二皇子になどなったせいで、第一皇子の地位を脅かす存在だと何度も殺されそうになった。先ほどお前が見た傷もそのうちのひとつだ。毒を飲まされたことも一度や二度ではない」

