だからジークハルトも思わず目を惹くほど魅力的な美しい容姿なのか、と言おうとしたエレオノールは口をつぐむ。
素直に褒めるのが恥ずかしかったからではなく、ジークハルトのまとう重苦しく苦い空気にあてられたからだった。
「正妃は母が亡くなった理由を、忌まわしい血族の呪いのせいだと言った。……どうも呪術を得意とする一族だったようでな。その証がこの瞳だ」
ひと筋だけ白い黒髪の間から、鮮やかな紫水晶の瞳がのぞく。
「ベルグ帝国は多くの人種を有した国だ。瞳の色も様々だが、この色の瞳だけはない」
「お母様の一族の方はどこへ……?」
素直に褒めるのが恥ずかしかったからではなく、ジークハルトのまとう重苦しく苦い空気にあてられたからだった。
「正妃は母が亡くなった理由を、忌まわしい血族の呪いのせいだと言った。……どうも呪術を得意とする一族だったようでな。その証がこの瞳だ」
ひと筋だけ白い黒髪の間から、鮮やかな紫水晶の瞳がのぞく。
「ベルグ帝国は多くの人種を有した国だ。瞳の色も様々だが、この色の瞳だけはない」
「お母様の一族の方はどこへ……?」

