風上にさえいなければ、エレオノールももっと早く敵の存在に気づけただろう。
(これ以上接近されたら、逃げられない)
確実に迫る魔物を前にそう判断し、エレオノールはしっかりと卵を抱きかかえて走り出した。
しかしその瞬間、目にも留まらぬ速さでバトラコスの巨大な口から長い舌が飛び出す。
ぬらぬらとした粘着力のあるそれは、逃げようとしたエレオノールの左足を正確に捕らえ、逃がすまいときつく巻き付いた。
「きゃあっ!」
勢いよく引き倒されたエレオノールは、こんな状況でも卵を守るべく、片手で地面に手をついた。
手首をひねり、痛みに顔をしかめながら背後を振り返る。
(これ以上接近されたら、逃げられない)
確実に迫る魔物を前にそう判断し、エレオノールはしっかりと卵を抱きかかえて走り出した。
しかしその瞬間、目にも留まらぬ速さでバトラコスの巨大な口から長い舌が飛び出す。
ぬらぬらとした粘着力のあるそれは、逃げようとしたエレオノールの左足を正確に捕らえ、逃がすまいときつく巻き付いた。
「きゃあっ!」
勢いよく引き倒されたエレオノールは、こんな状況でも卵を守るべく、片手で地面に手をついた。
手首をひねり、痛みに顔をしかめながら背後を振り返る。

