「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 ジークハルトにからかわれたのを早く忘れたいエレオノールが言うと、肝心のジークハルトが長い足を組んで鼻を鳴らした。

「そうやって甘やかすから、騒げば思い通りになるものだと覚えるんじゃないのか?」

「だったら上手に躾をしてくれてもいいんですよ。子どもの世話って大変なんですから」

「俺のドラゴンはシュルーシュカだけでいい。あいつのわがままだけで手いっぱいだ」

「それ、シュルーシュカさんを甘やかしてませんか?」

「まさか。あいつを甘やかそうと思ったら、鉱山がいくつあっても足りない。いつか宝石の寝床を手に入れるのが夢らしいからな」

 話しながら、エレオノールは奇妙な気持ちになっていた。