乞うように薄く開かれた唇へとジークハルトが距離を詰めると、エレオノールは誰かに教えてもらったわけでもないのに目を閉じてその瞬間を待った。
熱を分け合おうとしたその時、ふたりの距離が重なる前に元気な鳴き声が響く。
「みゃっ!」
勢いよく間に割って入ったリュースが、エレオノールの胸にすり寄って甘え始める。
思わずひっくり返りそうになったエレオノールを支えたジークハルトの頬は、ひどく赤くなっていた。
「そういえばリュースのことを完全に忘れていたな」
「私もです――なんて言ったら怒りそうですね、この子」
「みゃっ、みゃあっ」
熱を分け合おうとしたその時、ふたりの距離が重なる前に元気な鳴き声が響く。
「みゃっ!」
勢いよく間に割って入ったリュースが、エレオノールの胸にすり寄って甘え始める。
思わずひっくり返りそうになったエレオノールを支えたジークハルトの頬は、ひどく赤くなっていた。
「そういえばリュースのことを完全に忘れていたな」
「私もです――なんて言ったら怒りそうですね、この子」
「みゃっ、みゃあっ」

