「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 テレーはエレオノールにとって間違いなく救いであり、恩人と呼ぶだけでは足りない存在だったが、泣きたい時に抱きしめてくれるような人ではなかった。

 彼女はいつもエレオノールのそばに黙って寄り添い、ときどき頭を撫でて、『素敵なものでも見に行こうか』と外へ誘うだけ。

 それが彼女なりの寄り添い方なのだと、幼い頃のエレオノールにはわからなかった。

「俺ではだめなのか?」

 一瞬の沈黙の後、ジークハルトが静かに問う。

 その質問はエレオノールをひどく驚かせた。

「それはどういう……?」