「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 人生で唯一味方をしてくれたテレーとは違う温かさは、エレオノールの知らないものだ。

 安堵と同時に強い不安を煽られ、エレオノールは大丈夫だと答える代わりに本心を告げる。

「怖く、て」

 本当は少しも大丈夫などではなかった。

もう平気だと思おうとしてきただけで、今もあの日のことを思い出すと、エレオノールの身体は震えてしまう。

「ドラゴンは恐ろしい生き物だと……ずっと……」

「悪かった。……なにも知らなかった」

 ジークハルトがなにに対して謝罪したのかははかりかねたが、エレオノールは後悔に満ちた声を聞いて首を左右に振った。