「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「あまり財政状況がよくなかったのだと思います。私にもよく、『お前のために使う金がもったいない』と言っていましたし、実際に衣服は古いものを着まわしていました。ただ、娘とは思えない私が相手だからそう言っていた可能性もあります」

「……きちんと着飾れば社交界で注目を浴びただろうに」

「え?」

「なんでもない。それで?」

 ジークハルトは少し慌てたように話を戻したが、なにげないひと言はエレオノールの心にしっかりと刻まれていた。

(……恥ずかしい)

 今のは間違いなく賞賛の言葉だった。