「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

(今まで誰もそんなふうに言ってくれたことはなかった)

 かつてテレーにはたどたどしく説明したが、彼女はよくも悪くもエルフらしい共感の仕方をしたため、エレオノールの心に寄り添いはしなかった。

『大変だったんだね。それなら今日からここで過ごすといい』

 エルフは長い生を生きるからなのか、感情の変化が緩やかで、ひとつの物事への執着が薄い。

 つらい出来すぐに事も割り切って『それはそれ』とする種族だ。

 あっさりと人間の自分を受け入れたテレーを思い出し、エレオノールは微かに口もとに笑みを浮かべながら話し始めた。