「大したことではないんです。だからお気になさらず――」
「だったらもう、俺に泣き顔を見せないと誓え」
肩を掴まれ、エレオノールは再び息を呑む。
ジークハルトは真剣な顔で、黙ったままのエレオノールを見つめた。
「なにも知らなければ、力になってやることもできない。……俺に思うところはあるだろうが、命を助けてくれた恩返しもさせてくれないのか?」
(この人は……)
きゅ、とエレオノールは唇を噛んだ。
(どうして私なんかに、そう言ってくれるんだろう)
「だったらもう、俺に泣き顔を見せないと誓え」
肩を掴まれ、エレオノールは再び息を呑む。
ジークハルトは真剣な顔で、黙ったままのエレオノールを見つめた。
「なにも知らなければ、力になってやることもできない。……俺に思うところはあるだろうが、命を助けてくれた恩返しもさせてくれないのか?」
(この人は……)
きゅ、とエレオノールは唇を噛んだ。
(どうして私なんかに、そう言ってくれるんだろう)

