「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 なぜジークハルトがベッドにいて、あろうことか自分を抱き締めているのか。

 混乱に頭が追いつかないエレオノールの最初のひと言はとぎれとぎれで、上ずっている。

「おはよう。……そうか、あのまま眠ってしまったのか」

 あくびを噛み殺したジークハルトが起き上がるのに合わせ、エレオノールもぎくしゃくしながら身体を起こした。

 ついでにジークハルトから距離を取り、ベッドの隅に向かってゆっくり後ずさる。

 しかし一番端に到達する前に、背中がこつんとなにかに当たった。

 振り返るとそこには、丸くなって眠るリュースの姿がある。

「悪い、そんなつもりはなかった」