どことなく不安げな表情のリュースを抱き上げたジークハルトは、しがみついてきたその子竜の背をそっと撫でてやった。
「どうした、こんな時間に。どうやってここまで来た?」
「うみゃあ、みゃあ」
猫のような鳴き声をあげ、リュースが必死に何事かを訴える。
それだけでなく、ジークハルトの足にまとわりついて、小さな翼を動かした。
その様子を見ていたジークハルトが、ふと声を上げる。
「まさか、ラスになにかあったのか?」
「んみゃあ」
肯定か否定かもわからない曖昧な反応をされ、ジークハルトの眉間に皺が寄る。
(ドラゴンと念話ができないことが、こんなにももどかしいとは)
「どうした、こんな時間に。どうやってここまで来た?」
「うみゃあ、みゃあ」
猫のような鳴き声をあげ、リュースが必死に何事かを訴える。
それだけでなく、ジークハルトの足にまとわりついて、小さな翼を動かした。
その様子を見ていたジークハルトが、ふと声を上げる。
「まさか、ラスになにかあったのか?」
「んみゃあ」
肯定か否定かもわからない曖昧な反応をされ、ジークハルトの眉間に皺が寄る。
(ドラゴンと念話ができないことが、こんなにももどかしいとは)

