「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

(まさかそんな扱いをされるとは思っていなかったんだろう。自分の行いに絶対の自信があったのか。あるいは、単純に俺が舐められていたか。……この様子なら、後者の可能性が高そうだ)

 王城から追いやられ、戦場に向かうよう厳命を受けた厄介者の第二皇子。それがジークハルトだ。

 竜騎士たちを率いる団長として実績を増やそうと、心の奥底で軽んじる者は少なくないようだと、改めて思い知る。

「俺の指示を歪め、勝手な真似をしたこと。そして、罪のない者を私的な理由で不当に虐げたことが理由だ」

「ですが、殿下。私は……!」