固唾をのんで見守る使用人たちを見回し、ジークハルトはゆっくりと言った。
「陛下を蔑ろにしろと言いたいわけではない。指示系統が複数存在することによる弊害を考慮しての判断だ」
それはいかにも騎士団の長を務める者らしい言い方だった。
個人的な感情を匂わせもせずにいるところも、さすがと呼ぶべきだろう。
「ミリアム、お前を解雇する。後任は追って連絡しよう」
「なっ……! 私がどれだけ身を尽くしてお仕えしたと思っているのですか!?」
初めてミリアムの顔に動揺と焦りが生まれる。
それに対してジークハルトが感じたのは落胆だった。
「陛下を蔑ろにしろと言いたいわけではない。指示系統が複数存在することによる弊害を考慮しての判断だ」
それはいかにも騎士団の長を務める者らしい言い方だった。
個人的な感情を匂わせもせずにいるところも、さすがと呼ぶべきだろう。
「ミリアム、お前を解雇する。後任は追って連絡しよう」
「なっ……! 私がどれだけ身を尽くしてお仕えしたと思っているのですか!?」
初めてミリアムの顔に動揺と焦りが生まれる。
それに対してジークハルトが感じたのは落胆だった。

