「彼女は殿下にふさわしい者ではありません。あのような得体の知れない者をどうして御身の傍に侍らせることができましょう」
「わきまえろ。いつから俺の決定に逆らって勝手な真似を許される身分になった?」
「殿下のお傍に仕えるよう私に命じましたのは、陛下でございます」
ジークハルトを相手に、ミリアムは一歩も引かない。
自分が従っているのは直接かかわるジークハルトではなく、ジークハルトに仕えろと命じた国王だと言いたいのだ。
(忠誠心がこんな形で牙をむいてくるとはな)
「わきまえろ。いつから俺の決定に逆らって勝手な真似を許される身分になった?」
「殿下のお傍に仕えるよう私に命じましたのは、陛下でございます」
ジークハルトを相手に、ミリアムは一歩も引かない。
自分が従っているのは直接かかわるジークハルトではなく、ジークハルトに仕えろと命じた国王だと言いたいのだ。
(忠誠心がこんな形で牙をむいてくるとはな)

