普段は体力の温存のために極力念話を使用しないが、今回は違う。
『ちょうどいいわ。渡したいものがあったのよ』
シュルーシュカが敷き藁の中に鼻面を突っ込むと、その奥に隠されていたものが魔法でふわりと浮かび上がった。
その体躯のせいで細かな作業を不得手としているように思われがちだが、ドラゴンたちには無尽蔵の魔力と強力な古代魔法がある。
シュルーシュカもまた、人間に合わせた大きさのものを扱う際には、積極的に魔法を使用した。
ジークハルトの手に、シュルーシュカが隠していた赤い宝石のブローチが落ちる。
(これは?)
『ちょうどいいわ。渡したいものがあったのよ』
シュルーシュカが敷き藁の中に鼻面を突っ込むと、その奥に隠されていたものが魔法でふわりと浮かび上がった。
その体躯のせいで細かな作業を不得手としているように思われがちだが、ドラゴンたちには無尽蔵の魔力と強力な古代魔法がある。
シュルーシュカもまた、人間に合わせた大きさのものを扱う際には、積極的に魔法を使用した。
ジークハルトの手に、シュルーシュカが隠していた赤い宝石のブローチが落ちる。
(これは?)

