家令が思い出したように言うのを聞いて、ジークハルトはそちらへ目を向ける。
「ラス様が殿下に駆け寄った際、シュルーシュカ様が不思議な魔法を扱ったようだという話が上がっておりました」
やはり、という気持ちでジークハルトの胸が再び騒ぐ。
「だとすると、この治療はシュルーシュカによるもので間違いないな」
少なくとも神官のいる前では余計なことを言わないほうがよさそうだと判断し、ジークハルトは納得したようにうなずいた。
「ラスからも話を聞いておこう。今、どこにいる?」
「それが、部屋から出てこないそうです。返事もないようで」
「わかった。俺が直接行こう」
「ラス様が殿下に駆け寄った際、シュルーシュカ様が不思議な魔法を扱ったようだという話が上がっておりました」
やはり、という気持ちでジークハルトの胸が再び騒ぐ。
「だとすると、この治療はシュルーシュカによるもので間違いないな」
少なくとも神官のいる前では余計なことを言わないほうがよさそうだと判断し、ジークハルトは納得したようにうなずいた。
「ラスからも話を聞いておこう。今、どこにいる?」
「それが、部屋から出てこないそうです。返事もないようで」
「わかった。俺が直接行こう」

