「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

『まあ。だって今まで一度も雌に興味を示さなかったジークが、初めて気にかけているのよ。この間、洗濯物を手伝った話も聞いたわ』

(わざわざドラゴンとするような話……!?)

 妙なやり取りはしていないはずだが、ふたりだけの時間だと思っていたものを知られているとなると気恥ずかしい。

 しかもジークハルト本人の口から語られたとなると、いったいどんなふうに伝わったのかと気になってしまう。

 そわそわするエレオノールに気づいて、シュルーシュカはまた笑った。

『いつになったらつがいになるの?』

「なっ、なにを言ってるんですか! 私たちはそんな間柄じゃ……!」