「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 なぜそう繋がるのかがわからず尋ねると、シュルーシュカはぐるぐると喉を鳴らした。

 リュースのような小さいドラゴンならかわいらしかったかもしれないが、立派に成長したドラゴンだと、ただただ恐ろしい唸り声になるだけだ。

 しかしエレオノールはもう、シュルーシュカを怖いとは思わない。

 同じように大切な人を失うことに怯え、悲しむ存在だと知ったからだった。

『どうして、ですって? あなた、自分が特別だってわかっていないのね』

「私のどこが特別なんです? リュースの母親代わりをしているからですか?」