「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 エルフの住む森を焼き、優しい育て親を奪った黒いドラゴン。

 惨劇を思い出すと同時に、エレオノールの身体が激しく震え出す。

(違う。だってあの時、人の姿はなかった。あのドラゴンはシュルーシュカさんじゃない。野生の、ただの、色が似ているだけのドラゴンでしかない……)

 竜騎士と思わしき人々や、城内の兵士たちが必死にシュルーシュカを落ち着かせようとしているが、興奮状態にあるドラゴンは意に介さない。

 彼らとは違い、過去の恐怖と戦っていたエレオノールは、ふとシュルーシュカの足もとに横たわる影に気がついた。

(まさか)